基本情報

 ミャンマーの人口5400万人程度。

 宗教は約80%が仏教で2~3%がイスラム教、残りはその他いろいろ。

 ビルマ民族が6割程度を占め、その他多数の民族からなる多民族国家。 

ミャンマーの歴史(戦前頃から)

 ミャンマー(ビルマ)は長い間イギリスの植民地となっていたが、植民地解放と自由主義を求めて反英運動が盛んになり、大日本帝国に結びつくことによりイギリスを追い出すことに成功。

 第二次世界大戦において日本の旗色が悪くなると、ミャンマーは大日本帝国を裏切り、再びイギリスの傘下に入った。

 大戦後は、内紛の絶えない状態で、長年軍事政権がミャンマーを支配した。

 アウンサン・スーチーによる民主政権が誕生はしたが、ロヒンギャ虐殺事件が起き、アウンサン・スーチーが受賞したノーベル平和賞を剥奪する声も高まった。

 そんな中、再びクーデターが起き、軍事政権となっている。

ミャンマーの治安など

  ミャンマーは、もともと国土を完全に統治できている国ではなく、今も同じ状況。

 多数ある少数民族全てを完全に政権に従わせることができていない。

  2021年のクーデター以降の治安は、現在は大分落ち着いてきてはいるが、たまに爆発騒ぎなどもあると聞いている。

  2022年12月現在では、日本からビジネス渡航する人も増えつつある。

日本への就労渡航状況

  ミャンマーにおいての日本へ働きに行きたいと希望する若者は非常に多く、日本人気は今だ健在です。

  現地で日本語を習得する機関も多数あり、日本語能力の高い人材の採用も望める国でもあります。

  技能実習での在留数は、令和3年度統計では7,979人で5位になっています。

  (1位ベトナム90,753人、2位中国22,879人、3位インドネシア21,651人     4位フィリピン12,785人)

  特定技能においても、日本で就労したい人材は多くいます。

  2022年3月末現在で特定技能で在留するミャンマー人は2,944人で5位。

  (1位ベトナム40,696人、2位フィリピン6,251人、3位インドネシア5,855人 4位中国4,546人)

  また、ミャンマー現地での特定技能1号試験が治安の悪化から開催されていない時期は、隣国のタイに受験に行く若者も多くいると聞きます。

  出稼ぎ国としては日本人気が健在だということがうかがえます。

 ミャマー人人材の雇入れ現場の声

   ・真面目な子が多い

   ・気質が日本人と合う

   ・日本語能力が高い

   などの声をよく聞きます。

   悪い話はあまり聞きませんが、たまにあるのが突然失踪してしまったということでしょうか。

 ミャンマー人材受入れに対してのリスク

   ミャンマーでは前項記載のとおり、2021年にクーデターが起き再び軍事政権下になっています。

   政情不安定ということがあり、あろうことか入管は失踪したミャマー人であろうが何であろうが特定活動(就労可)の在留資格を与えている状況です。

   ということは、ミャマー人技能実習生は失踪の可能性が高まっている状態になっています。

   現に、各国技能実習生の失踪率はカンボジアに次いで高い失踪率になっています。

 ミャマー人技能実習生受入の展望

    特にこだわりがなければ、ミャンマーからの技能実習生受入は控えた方が良いと思います。

    ミャンマーの政情を見守り、現在の入管の何でもかんでも特定活動を与えるという措置が停止になるのを待つ方が良いと思います。

 

   ミャンマー人技能実習生の受入を積極的に進めるケース

    ・ミャンマーに現地法人があり、将来的に現地法人で活躍する人材を育てたい場合。

    ・ミャンマー進出を計画している。

    など。