できるだけ退職(帰国)前に有給休暇を消化しておくように、受入企業側へも調整を協議しておきましょう。
どうしても有給休暇の取得が全日できなかったときは、買取も選択肢になる場合があります。

※基本的に原則禁止ですが、例外として消化しきれないまま退職日を迎える場合にのみ、技能実習生と受入企業側の合意があれば、違法とはみなされていません。正確には最寄りの労働基準監督署へ確認しましょう。

未だに昔の名残や慣習から卒業できず、有給消化を認めたがらない受入企業先の方もいらっしゃいますが、出るとこへ出たなら、ほぼほぼ負けてしまいます。結果として有給消化を認めるならば、技能実習生が喜ぶ形で、消化を認めていただけるよう、協議しましょう。

ポイント
帰国前には、せっかくの日本、二度と来ることはないかもしれない日本において、何かしらのお土産など家族へ買って帰る技能実習生がほとんどです。都合よく帰国日の前日などが休日になることもありません。せっかくですから、せめて帰国前の数日は、日本での思い出作りに有給消化を認めてあげるべきでしょう。
同時に、寮の片づけ、掃除などもまた、時間がかかるものです。有給を認めて与える分、きちんと清掃させて、「立つ鳥跡を濁さず」という日本のことわざも含め、最後の指導に当たりましょう。

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