日本人にとって、業界人にとって当たり前の事でも、外国人の方々には、あずかり知らぬ常識的なものはたくさんあります。
調べ方どころか、どんなルールがあるのかさえわかっていずして来日してくる(している)場合がほとんどです。

技能実習と違い、ある意味、特定技能の2号を目指す前提において、「自分の事は自分でやる」ためには、どのようなことを知っていないと、日常的に困るのは自分自身となることをきちんと伝え、他人事ではなく自分事であるとの「聞く姿勢」を持たせてから説明することが肝要です。

基本的には生活一般に関することや、
・外国人が履行すべき公的機関においての手続き
相談・苦情などの公的機関の窓口や連絡先
医療機関に関すること
防災・防犯に関すること
入管法や労働法や違反に関しての対応
などの情報を提供することになります。

生活オリエンテーションを実施する時間

特定技能外国人に、提供した情報をしっかりと理解してもらうため、「生活オリエンテーション」は8時間以上実施することが求められています。 例外として、「技能実習2号修了者」や「留学生」等を同一機関で引き続き特定技能外国人として雇用するような場合は、生活環境が変化しないため、4時間程度の実施でも構わないとされています。
注:「生活環境に変化がない場合であっても、4時間に満たないときは、生活オリエンテーションを適切に行ったとはいえません。」との明記もあります、

特に、技能実習2号を修了し、そのまま同じ事業者の下で特定技能として就労する場合は「特に説明することが無い・・・」と思ってしまいますが、そこは改めて確認の意味で一通り説明するということで割り切り、制度に従って生活オリエンテーションを実施しましょう。

●せっかく行政がこういった資料も作成してくれていますので、活用して伝えるべきを伝えましょう。

外国人生活支援ポータルサイト
https://www.moj.go.jp/isa/support/portal/index.html
※多言語版で用意されています。

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