日本のように公営ギャンブルの無い送り出し国において、友人とのギャンブルは違法・禁止などではなく、一種の習慣化されている部分があります。小銭程度の賭け事から、返済不可能な大金まで、手を出す人材は手を出します。

日本側が禁止しても隠れて行います。隠れて行っても状況が悪化しない限り、実習時間以外の生活まで、四六時中、管理監督することはできません。

未然防止策としては、そのような人材を選抜しない、入国させない方法に尽きます。

偏見かもしれませんが、入れ墨の人材、茶髪の人材、態度の悪そうな人材、日本でも該当するようなギャンブル好きそうな人材に近い感覚を持つ人材は、敢えて採用しない。

また入国前の講習期間において、送り出し機関での講習態度の報告を義務付ける。

多くの送り出し機関では、いわゆる「合宿型」を採用しておりますので、授業態度だけではなく、授業後の生活部分も見え隠れします。週末は開放し、自宅へ戻ることを許可する送り出し機関もありますが、この仕組みについても送り出し機関を選定する際のポイントの1つです。

中には「通勤型」で、宿泊施設を併設しない送り出し機関もありますが、「人道的」と言えばそれまで。「合宿」と言えばそれまで。選定する日本側関係者の判断に委ねられます。

実際に入国後のギャンブル、購入品により多額の「借金」を背負うケースもあります。
返済能力と言っても、限度ある技能実習生の収入では、簡単には返済が進まないケースもあります。

この場合、支給された給与の中から返済状況の確認業務も発生してきますが、こういった人材の採用を許可した監理団体の自業自得な部分もあります。再発防止・未然防止に向けた高い授業料として受け止め、経験の中から成長するしかありません。


ベトナム人にとって、ギャンブルは非常に身近です。ちょっとした時間があれば、社内でも行われるほどです。日本でいうところの大富豪に近いトランプゲーム、ソックディアと呼ばれる丁半博打が主。休みの日等に技能実習生同士で集まって、少額を賭けてワイワイやっている例は非常に多いです。
メディアを騒がせるギャンブル問題は、数万~数百万円単位で賭けが行われます。

産経新聞【大金動く在留ベトナム人の丁半博打「ソックディア」の災厄】

特に新型コロナウイルスの影響で、収入が減ってしまった技能実習生が減った分を取り戻す為に安易にギャンブルに嵌り、借金が増え、首が回らなくなってしまった例が出ています。
正規の実習ではとても返済できず、胴元からの指示で失踪し、劣悪な環境に働きに行かされるという例も起こっています。


 最近外国人ではやっているオンラインカジノ等のギャンブルがあります。
実習生の場合、日本で合法なパチンコ、公営ギャンブルにはまった話はあまり聞いたことがありません。各地方に賭場があり土曜日日曜日に開催される地方もあります。
 また、スマホがあれば始められて田舎でもOKなオンラインカジノは実習生にとってはうってつけのギャンブルといえるでしょう。
ギャンブルですので継続的に勝つことはまずないので、実習生たちは借金地獄にはまっていくことになります。ひどい場合は借金を抱えた実習生を拉致したりすることもあるようです。同僚に借金している場合が多く、借金の額が大きくなると失踪しか選択肢がなくなってくるので早めに気づいてあげることが必要です。


近年トラブルが増加しています。特にベトナム人男性での問題が多く、対処が難しい問題です。
日本の公営ギャンブル(競馬、競輪、競艇、オートレース、パチンコ)に夢中になる実習生は少ないように思います。
ベトナム人男性のギャンブルは主にネット上で行われるオンラインカジノが主流のようです。手軽に始められ、お金の感覚も薄いため借金漬けになるのも早いようです。
まずは周りの実習生仲間から借金をし、日本にいる友達からも借金をし、最後には企業に給料の前借を頼んできます。
その段階になると、在留カードや通帳は借金のかたに取り上げられ、どうにもできない状況になっているようです。(その後は失踪もしくは帰国の2択)
取り立ても苛烈で、拉致監禁の上ベトナムの両親に脅しをかけた例もありました。
実習生仲間からの借金が判明した場合はギャンブルにも注意しないと手遅れになります。

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