技能実習でいうと、約1カ月間の入国後法定講習と同様の意味を持ちます。

・住まい…近隣対応、ゴミの出し方、ガス、冷蔵庫、洗濯機、シャワー、トイレ、エアコンなどなどの使い方、利用の仕方、清掃、壁に不用意に穴を開けない、排水に油を流さない、油調理は換気扇を使うしたまに掃除もする、お米の炊き方、買い物すべき場所、モノによって違うお店の数々…などなど

・移動手段は、徒歩、自転車、バス、電車、タクシー、飛行機などなど様々です。近隣の市町村や遠出の機会などでは、それらの移動手段を実際に体験してみないとわからないことだらけです。(休日の移動(遠方の知人に会いに行くなど)や、一時帰国時の空港までの移動など)

★この辺りができていないことで、結果としてトラブル対応に駆り出され、対応に苦慮し、特定技能外国人が離職していくことにもつながりかねず、苦労するのは受入先であり登録支援機関です。

日本のルールやマナーについて

日本のルールやマナーについての説明では、以下の最低限以下の内容があります。

  • 交通ルール
    日本での生活で真っ先に関係を持つ、自身と共存する人の命を守るために必要な大切なルールです。
    警視庁のウェブサイトに外国人向けの交通ルールに関する資料があるので参考にしてみてはいかがでしょうか。
    https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/torikumi/kotsu_joho/foreigner.html
  • 靴を脱ぐ習慣
    日本での生活が初めての外国人に対しては必ず教えておくべきことになります。
    初めて日本で生活する外国人で靴を脱ぐ習慣を教えないと、平気で畳を土足で歩いてしまうということも普通にあります。
    また、日本は屋内には土足で入らないという習慣があることが、衛生面で世界的に優れていることの要因の一つとされているということも教えると良いでしょう。
  • 宿舎(寮)又は賃借したアパートでの生活ルール
    住む場所によって注意することやルールがあります。
    ルールを守る意味は、他人に迷惑をかけないためであることを外国人に理解をしてもらった上でルールを説明しましょう。
  • ゴミ出し
    ゴミ出しのルールは、就業先(所属機関)の宿舎で生活する場合は宿舎のゴミ出しのルールがあると思います。
    就業先(所属機関)にゴミ出しのルールを確認しておきましょう。
    また、地方自治体のルールに従ってゴミ出しをする場合は、自治体でゴミ出しのルールに関する資料をもらいましょう。
    最近では、外国語バージョンの資料を整備している自治体も増えてきています。

他にもたくさん書ききれないほどありますので、一つ一つ想定し、ノウハウを蓄積しつつ、マニュアル化=業務の平坦化、漏れや抜けをなくしていきましょう。

連絡先一覧を作成する

 特定技能外国人に、困った時にどこへ連絡をしたら良いのか、連絡先の一覧表を作成して、入居する部屋に掲示しておいてもらいましょう。

【連絡先の例】
 就業先企業の代表電話番号
 就業先企業の直属の上司になる方の電話番号
 登録支援機関の代表電話番号
 登録支援機関の支援担当者の電話番号、SNS連絡先
 110番
 119番
 市役所の防災窓口
 外国人災害サポートセンターの電話番号

※近隣の医療機関や国際交流センターなども加えると良いかもしれません。また、一般の電話番号だけでは実質、彼らに連絡手段はないも同然ですので、結果として、SNSで繋がっている支援責任者や支援担当者にかかってきますので、代替対応にも努めましょう。

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