受注前の説明と確認はしっかりと、丁寧に、そして慎重に実施してください。 受注後に説明や確認をすると「そんな話、言わなかったじゃないか!!」「聞いてないぞ!!」というトラブルになるときがあります。また、受注したいがためにあやふやな部分を先送りして突っ走る方もいらっしゃいます。物販とは違います。契約をして外国人の若者を受け入れた場合、長期にわたるお付き合いが始まります。 しっかりと説明をすることが大切です。
「大丈夫ですよ!」とは言わないようにしましょう。
「大変な事にならないよう、一緒に頑張っていきましょう!!」と言うのが良いでしょう
考え方
- 制度と法律を十分説明し将来のトラブルを回避する
- リスクのある受注を回避する
概要とポイント
- 技能実習法が厳しい事、実習生雇用が安価でない事を理解してもらう
- 技能実習の職種・作業に該当するかどうかの確認
- 必要経費等の説明で採用コストが高いことを理解してもらう
- 不法行為の例、他社の失敗例、マスコミでの事件情報を伝えておくこと
- 労基法違反での摘発が多いことを伝えて、調査を実施する事。
- 技能実習生の要件、レベル、国による差異の情報を説明しておくこと
- 宗教、習慣によるトラブル事例を伝えておくこと
事前知識の確認
受注前に基本的情報を再確認して訪問してください。
業種
訪問前にどのような業種なのかをHP等であたりをつけておきましょう、初めての受け入れ職種の場合はいくつかの注意が必要です。
※事前にはわからない部分もありますが、入国までの期間・費用等が変わる可能性があるため、可能な限り事前に確認しましょう
協同組合の定款
協同組合の場合は、定款の「地区」・「組合員の資格」に該当がなければ、定款変更が必要となります。管轄官庁より認可が下りるまでは組合員になることが出来ません。
事前確認は忘れずに。
新規の地区追加、業種の追加が必要な場合は、時間がかかることを頭に入れておいてください。
複雑になる場合があるので、別途説明します。↓クリック
技能実習計画作成指導者
新規で作業追加となる場合、
取扱職種について5年以上の実務経験を有する方に監理団体の“技能実習計画作成指導者”となっていただく必要があります。 更に、職種によっては“技能実習計画作成指導者”には資格要件が求められます
介護職種 ・・・5年以上の経験を有する介護福祉士等
自動車整備・・・1級または2級の自動車整備士の技能検定に合格した者等
特別教育、技能講習
危険有害業務に技能実習生を従事させる場合には特別教育を実施しなければなりません。また、就業制限業務に従事させる場合は免許の取得、技能講習の修了などの資格が必要となります
例)クレーン、玉掛け作業、フォークリフト、ガス溶接等
これにより、講習中に行う場合には講習費が変わる可能性があります。
また、配属後に行う場合は実習実施者の手間・負担が発生することとなります。
職種による要件の差異
建設関係、自動車整備、介護・・・・受入側にも外国人側にも特別の要件が設定されています。
手続きの時間や費用の変動に関して、事前に把握しておいてください。
準備するもの
- 監理団体パンフレット、説明資料
- 技能実習制度の概要説明資料
- 参考 技能実習機構 JITCO
- 技能実習制度運用要領 (自分用) 紙でもタブレットでもパソコンでも・・・
- 該当職種の「技能実習計画審査基準」
- 技能実習の罰則規定
- 住居に関する要件
- 監理団体との実習生受け入れに関する契約書
- 監理費表他発生する費用に関する書類
制度の説明、リスクの説明
技能実習制度の説明資料を渡して説明しましょう。 次のホームページを使って説明しても良いです。技能実習機構のホームページ JITCOのホームページ ...
続きを読む費用見積もり
実習実施者とのトラブルの一つに、費用請求トラブルが有ります。見積もり段階で、発生して請求が予想される費用は確実に見積書に記載しておきましょう。 言った言わない! 聞いてない!!...
続きを読む実習計画・作業基準の説明と確認
技能実習法が施行され、「計画の齟齬」で処分された実習実施者は少なくありません。超大手も計画に基づいた実習が実施されていないという事で、処分されていましたね。 この問題は、100%...
続きを読む入会契約・受注契約
話し合いが終了して、受入に合意となりましたら、契約の締結となります。組合への加入手続き協同組合の場合、組合員加入の手続きが必要になります。 各組合の定款や規定に従い、加...
続きを読む組合の定款
概要とポイント監理団体が協同組合の場合、新規の実習実施者に対して技能実習制度の説明をする際に注意すべき点があります。団体監理型の技能実習では、団体(協同組合等)の構成員(組合...
続きを読むSAVE大百科
- はじめに
- 関係者の 人材育成のために
- a 技能実習
- a1引き合い~配属
- a2 技能実習開始~訪問~技能検定
- a3 技能実習2号移行
- a4 技能実習3号移行
- a5 帰国
- a6 特定技能への移行
- a7 失踪
- a8 途中帰国
- a9 外国人技能機構の実地検査への対応
- a10 優良認定
- a11 技能実習生の日本語教育
- a12 一年職種ケースについて(非移行対象職種)
- 心構え
- 技能実習
- 特定技能
- b 特定技能
- b1 基本的なビジネスの枠組みの理解
- b2 受注前の説明と確認
- b3 基本支援10項目について
- b4 入管等への届出
- b5 その他 (特定技能)
- 外国人雇用の枠組み
- c トラブル
- c1 制度上リスクの高いトラブル
- c2 言い訳としてよくあるパターン
- c3 色々なトラブル
- c3-1 研修センターで
- c3-2 帰国したい! 会社を変わりたい!
- c3-3 賃金、処遇
- c3-4 金銭トラブル
- c3-5 寮社宅、通勤、生活
- c3-6 恋愛、妊娠、売春、不倫、パパ活
- c3-7 企業での実習・就労中に
- c3-7-1 指示命令を理解しない、理解しても従わない
- c3-7-2 仕事の習得が遅い
- c3-7-3 ミスが多い
- c3-7-4 態度が悪い、休憩が長い
- c3-7-5 遅刻が多い、欠勤が多い(無断、事前両方)
- c3-7-6 日本人が怒るので怖がる、日本人に聞いても無視される
- c3-7-7 外国人同士で集まってしまう、すぐに外国語で話を始める
- c3-7-8 ストライキを始めた
- c3-7-9 実習指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-10 生活指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-11 支援責任者、支援担当者の支援が不十分もしくは何もしない
- c3-7-12 日本人が外国人をイジメていた
- c3-7-13 日本人がパワハラしていた
- c3-7-14 日本人がセクハラをしていた
- c3-7-15 実習生が日本人社員に言い寄って、社員が困っている
- c3-8 健康
- c3-9 死亡
- c3-10 犯罪
- c3-11 企業の法令違反、違法行為を見つけた場合
- c4 最近のモンスター問題
- c5 実習実施者、受入機関とのトラブル
- c6 送出機関とのトラブル
- c7 その他の在留資格のトラブル
- トラブル
- 外国人雇用をお考えの皆様へ簡単なご説明
- d 人材育成
- 人材育成
- e 事業設立(事業を始めたい)
- 事業を始めたい
- f 送出国と送出機関
- 送出し国と送出し機関
- g リンク&マニュアル・チェックシート各種
- 役立つリンク
- h その他のおまけ
- h1 ビジネスと人権
- h2 国際結婚
- h3 子どもができた時
- h4 安い航空チケット
- h5 海外旅行時知っトク情報
- h6 笑い話のようなアルアル話
- h7 ブローカー(海外・国内)
- h8 悪徳団体やブローカーってどんな事やっているの?
- h9 JITCO(公益財団法人 国際人材協力機構)
- h10 管理ソフト
- h11 国によって違う手続きルール
- h12 現地国の関係法令/ポイント/支払う費用の相場/本人負担の手数料等/送出機関選定)
- h13 年金脱退一時金
- h14 債務超過(監理団体/実習実施者)
- h15 サービス会社(書類作成・保険共済・住宅関係・海外送金・日本語教育・給与前払い…)
- h16 講習施設の選び方
- h17 地方の面白い対応、都市部の面白い対応
- その他の情報
- 終わりに