溶接の実技試験で技能実習生がふざけて試験の試料に自分の名前を溶接して受験不適当として不合格、再試験になったことがあります。
試験官も人間なので真剣に向き合っている技能実習生には温情もありますが、ふざけていると受かるものも受からなくなります。

また、試験対策は監理団体任せでほったらかしの受入企業もいけません。実技試験の教育は実習実施者が行うことが最も効果的です。

合格が当たり前の試験ですが、合格した際には一緒に喜んであげましょう。
些細なことかもしれませんが、これも技能実習生にとっては嬉しい瞬間ですから。

試験引率に通訳帯同は推奨されています。受験方法、受験施設の使用方法など試験開始前の注意事項説明の際に技能実習生に理解させなければいけません。

監理団体職員も通訳者も帯同せず、実習実施者に丸投げする監理団体も見掛けます。(逆の監理団体へ丸投げの場合も)

主催者側は技能実習生本人が参加していれば、問題が無い限り気がつかないこともありますが、試験当日トラブルが発生した際、受験不合格時の説明の際(技能実習計画の遂行を監査時に確認しているかどうか、監理団体を名指しで呼ぶこともあります)監理団体不在の状況が判明すると大変印象を悪くし、救済処置を発動しないこともあります(合否に関する忖度行為)

また、集合しての開催の場合、監理団体や受入企業同士がその場で一堂に会するので、ちょっとしたコミュニケーションを図れる機会とも言えます。相手の状況や考え方にもよりますが、積極的に声をかけて色々と話をしてみるのも刺激と学びになる場合が多くあります。

技能実習生の「技能検定」に関する注意点として、以下の「留意事項」が公表されてます

技能実習制度は、開発途上地域などへの技能などの移転を図り、その経済発展を担う「人づくり」に協力することを目的とする制度です。 そのため、技能実習制度が利用できる職種のうち、一部のものについては、技能実習の目標 として、該当する職種に関する技能検定に合格することを掲げており、それらの職種の技能実習を行う場合は、必ず技能検定を受検しなくてはなりません

つまり技能実習生の試験参加は、任意参加ではなく、「強制」参加であることから「業務」と見なされますので、受験日当日の給与支払い、休日での参加に対しては時間外または休日労働手当の支給が必要になります。

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