送出し機関に、募集を依頼しましょう。

送出し機関に求人票(募集依頼書)を送って技能実習生候補者を募集してもらいます。

送り出しから求人に必要な情報を要求される場合が有りますので、送り出しとは求人に必要な情報を事前に打ち合わせをしてから実習実施者に確認をしてください。きちんと確認しておかないと、何度も何度も打ち合わせが必要になります。

内容は、
① 作業内容と処遇、賃金等の条件(雇用条件書の一部)
   ★雇用条件書の内容はこの時点で確定させましょう。
② 募集に関する条件
   ★募集時点で選別してほしい条件と希望は明確にしておきましょう。
③ 採用に関する条件
   ★採用時の基準、採用試験の概要は必ず送ってあげましょう。
    思い付きで面接は実施しない事です。

雇用条件が確定しないからと言って、中途半端でいい加減な求人票を送ると、後から必ずトラブルになります。
この求人票で候補者を集めます。 処遇や条件等に甘いことは書かない事です。
特に時間外労働の制限は厳しくなってきています。45時間超の残業は目を付けられます。 さらに厳しくなることも想定しておく必要はありますので、あまり多くの残業時間で計算した総支給額を提示する事はやめましょう。
所定内のみ、時間外労働ゼロでの記載をお勧めします。

「誰でも良い、若くて元気があれば・・・」なんて面接行って、「良い人がいなかった、監理団体はどうしてくれる!!!」なんて文句を言われても困りますから。

雇用条件書、重要事項説明書の作成を先行させることを心がけましょう。これがあれば、求人票は簡単に作成が出来ます。

特別な募集の希望がある場合は送出しにきちんと伝えておいてください。後出しじゃんけんはしないでください。

求人票記載に関して、職業安定法と雇用機会均等法等の規制がありますから、ご注意ください。

職業安定法第5条の4 と 男女雇用機会均等法

多くの監理団体、登録支援機関の求人票にまだまだ、安定法違反、均等法違反の項目が残っています。
早期に確認して修正対応しましょう。

今後特定技能外国人の取扱いも増加してくると思います。 国内募集、国内選考等では、確実に不適切だと指摘されますから、
しっかりと対応してください。

◎求人票の記載項目を見直してください。 要望を送出し機関に伝える手段はいろいろありますから。。。。

★問題のある項目が入っている求人票 

面接の項目でも記載しますが、「面接で聞いてはいけない事」も沢山あります。

◎面接者の口から違法な質問が出てこないように、誰を面接に行かせるのかしっかりと判断してください。

職業安定法第5条の4

求職者、募集に応じて労働者になろうとする者又は供給される労働者の個人情報を収集し、保管し、又は使用するに当たっては、その業務の目的の達成に必要な範囲内で求職者等の個人情報を収集し、並びに当該収集の目的の範囲内でこれを保管し、及び使用しなければならない。
次に掲げる個人情報を収集してはならない。
イ  人種、民族、社会的身分、門地、本籍、出生地その他社会的差別の原因となるおそれのある事項
ロ  思想及び信条
ハ  労働組合への加入状況

参考:★厚生労働省ホームページ 公正な採用選考の基本    ★平成11年告示第141号 

書かせたり、質問したりして、情報収集してはいけない項目

本籍・出生地に関すること
家族に関すること(職業や続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産もNG)

住宅状況に関すること
生活環境・家庭環境などに関すること
宗教に関すること
支持政党に関すること
人生観、生活信条に関すること「将来どのような人になりたいですか?」もNG
尊敬する人物に関すること
思想に関すること
労働組合に関する情報
購読新聞・雑誌・愛読書など

法の基本的な趣旨をまず理解してください

※ 採用者に対して、礼拝堂の準備、ハラル食準備の必要性から、イスラム教等宗教の確認をする事は許されます。
  イスラム教を理由に不採用にしてはいけません。

男女雇用機会均等法

第5条 事業主は、労働者の募集および採用について、その性別にかかわりなく均等な機会を与えなければならない

募集・採用に当たって、その対象から男女のいずれかを排除すること ・・
募集・採用条件を男女で異なるものとすること ・・
選考方法や基準について男女で異なる取扱いをすること ・・
募集・採用に当たって男女のいずれかを優先すること ・・
求人内容の説明など募集・採用に関する情報提供で、男女で異なる取扱いをすること ・・

「男性歓迎」 ・・
「女性向きの仕事」 ・・  最近は「男の職場」への女性進出も増えてます。 LGBTの外国の若者もいます。

「現在、女性比率〇〇%の職場です」 ・・

どうすりゃいいの!!!!

募集側が事前にきちんとした理解さえしていれば大丈夫です。不合格確定の若者は集めませんから。

職種・作業を送出し機関にしっかりと理解してもらいましょう。実際の作業の映像、作業環境の映像を見てもらうのが手っ取り早いですね。
女性ばかり写っているビデオを見て、男性が応募してくることは少ないです。逆も真なり。

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