人は誰もが、病気にかかったり、ケガをすることがあったり、事故に見舞われたりする場合があります。

そんな時には、どうすべきか、この辺りもしっかりと伝えておくべきポイントです。

特に「そんなのは自己責任だ…」「日本人と同等だろ…(日本人は自分でなとかする)」と、冷たく相手をしないような受入先に、特定技能外国人が引き続き労働力を発揮して行こうとは思わないですし、困っていて助けてもくれない登録支援機関などの業者には、頼る気もなくなり、自ら別先を探す良い口実を与えるようなものです。

海外でのアクシデントは、大変心細いものです。自分の責任かどうかは別にしても、受入先や同居同室の同僚にも迷惑をかけます。

特定技能1号の在留資格の位置づけは、基本的には日本人同等以上の純然たる労働者扱いですが、同時に、受入先へ義務的支援を強制している在留資格です。必ず必要十分な支援をしていかないと、結果、困るのは受入先であり登録支援機関となります。

まず駆けつけること。隣ですぐに何かしらの対応を目の前でできる状況にもっていくのがごくごく自然であり、外国人側も心強く感じるものです。
そして、通訳を同席させること(叶わない場合は、スマホなどで連絡が取れるように)。困っている状態を事細かく聞き出せない事には、対応も適切にできなくなります。有事の際は緊急対応が可能な通訳の方を常に用意しておく姿勢が、こういう時にあからさまにわかります。

とはいえ、つきっきりとまでは出来かねるので、様子を見て、救急車を呼ぶのか、病院へ連れていくのか、安静にしてるだけで良さそうなのか、必要な対応を済ませましょう。状況にもよりますが、受入先と業者側と共に協力して事に当たるのが最善です。

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