私達、SAVEが一番忌避してならないのが、この悪質ブローカーたちです。
いわゆる奴隷商人と言われる人たちがいます。
そして、残念ながらいなくなりませんし、そもそも自覚のない方も少なくありません。
知らなかったから…
誰も見てないから…
誰にもバレないから…
誰からも怒られたことないから…
むしろ、困っている受入企業と、困っている外国人の方を繋いで、手間賃をもらったことの、何が悪いのかわからない…
初期投資もいらず、口先だけで、やろうと思えば、現実的にはできてしまう場合も多くあります。
また、在留資格をはじめとした各種法律があまりに複雑かつ親しみがないため、情報弱者は、他の行政機関や関係先、はたまた士業と言われる方々にも多くいらっしゃいます。
また、法を知れば知るほどに、コストも労力もストレスも増大していきます。
結果、無知な故に、良かれと、「人身売買悪質ブローカー」になる方は残念ながら少なくありません。
職業紹介事業の許可を取っていないと、職業紹介を生業としては活動できません。
支援においては、特定技能所属機関が支援業務を「全部委託」する場合は、登録支援機関の届け出を行った先でしか、活動はできません。
送出国の様々なルールを守らない限り、出国そのものや、一時帰国後の再入国などができなくなる場合があります。
これらを前提として、お金儲けをしようとすればするほど、受入企業側にコスト負担を願い出ることとなり、それは「その分を外国人労働者の賃金」へ上乗せしてあげられたなら…と思うことは、何度もあります。
もっと言うと、業界の中でも最弱者となる外国人労働者へ費用負担を求めるケースもあります。
受益者負担として、高賃金の職に就くためには、それだけの費用を負担して当然といった、送出国側の商風習を利用して、就労前から借金漬けにすることで、定着化(半強制的な隷属)を実現させようと画策する業者や受入企業も、未だにいます。
これらは表立って目に見えないこと、利害関係者が結託して表に出さないこと(虚偽の徹底)、利害がある程度は一致していることから、自然発生的に生まれてきたものです。
でもこれらは、時代と共に少しずつその価値観も変わってきて、嫌気が差した明らかな人身売買行為そのものとなっています。
願わくば、低きに流されることのないよう、くれぐれもご留意ください。
特に、業界に関わるご自身が、人身売買で稼いだお金で、家族や自身を養っていると考えただけで、そのストレスは膨大なものとなりますので。麻痺して鈍感になっていったなら、遅かれ早かれ大変な目にあうことでしょう。
SAVE大百科
- はじめに
- 関係者の 人材育成のために
- a 技能実習
- a1引き合い~配属
- a2 技能実習開始~訪問~技能検定
- a3 技能実習2号移行
- a4 技能実習3号移行
- a5 帰国
- a6 特定技能への移行
- a7 失踪
- a8 途中帰国
- a9 外国人技能機構の実地検査への対応
- a10 優良認定
- a11 技能実習生の日本語教育
- a12 一年職種ケースについて(非移行対象職種)
- 心構え
- 技能実習
- 特定技能
- b 特定技能
- b1 基本的なビジネスの枠組みの理解
- b2 受注前の説明と確認
- b3 基本支援10項目について
- b4 入管等への届出
- b5 その他 (特定技能)
- 外国人雇用の枠組み
- c トラブル
- c1 制度上リスクの高いトラブル
- c2 言い訳としてよくあるパターン
- c3 色々なトラブル
- c3-1 研修センターで
- c3-2 帰国したい! 会社を変わりたい!
- c3-3 賃金、処遇
- c3-4 金銭トラブル
- c3-5 寮社宅、通勤、生活
- c3-6 恋愛、妊娠、売春、不倫、パパ活
- c3-7 企業での実習・就労中に
- c3-7-1 指示命令を理解しない、理解しても従わない
- c3-7-2 仕事の習得が遅い
- c3-7-3 ミスが多い
- c3-7-4 態度が悪い、休憩が長い
- c3-7-5 遅刻が多い、欠勤が多い(無断、事前両方)
- c3-7-6 日本人が怒るので怖がる、日本人に聞いても無視される
- c3-7-7 外国人同士で集まってしまう、すぐに外国語で話を始める
- c3-7-8 ストライキを始めた
- c3-7-9 実習指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-10 生活指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-11 支援責任者、支援担当者の支援が不十分もしくは何もしない
- c3-7-12 日本人が外国人をイジメていた
- c3-7-13 日本人がパワハラしていた
- c3-7-14 日本人がセクハラをしていた
- c3-7-15 実習生が日本人社員に言い寄って、社員が困っている
- c3-8 健康
- c3-9 死亡
- c3-10 犯罪
- c3-11 企業の法令違反、違法行為を見つけた場合
- c4 最近のモンスター問題
- c5 実習実施者、受入機関とのトラブル
- c6 送出機関とのトラブル
- c7 その他の在留資格のトラブル
- トラブル
- 外国人雇用をお考えの皆様へ簡単なご説明
- d 人材育成
- 人材育成
- e 事業設立(事業を始めたい)
- 事業を始めたい
- f 送出国と送出機関
- 送出し国と送出し機関
- g リンク&マニュアル・チェックシート各種
- 役立つリンク
- h その他のおまけ
- h1 ビジネスと人権
- h2 国際結婚
- h3 子どもができた時
- h4 安い航空チケット
- h5 海外旅行時知っトク情報
- h6 笑い話のようなアルアル話
- h7 ブローカー(海外・国内)
- h8 悪徳団体やブローカーってどんな事やっているの?
- h9 JITCO(公益財団法人 国際人材協力機構)
- h10 管理ソフト
- h11 国によって違う手続きルール
- h12 現地国の関係法令/ポイント/支払う費用の相場/本人負担の手数料等/送出機関選定)
- h13 年金脱退一時金
- h14 債務超過(監理団体/実習実施者)
- h15 サービス会社(書類作成・保険共済・住宅関係・海外送金・日本語教育・給与前払い…)
- h16 講習施設の選び方
- h17 地方の面白い対応、都市部の面白い対応
- その他の情報
- 終わりに