監理団体・受入企業の知らない場所で多くの技能実習生が「郵送」を行っており、配送業者様に迷惑をお掛けしていると思います。

特に外国人材は、郵送から到着までの時間的な逆算が想像できません。
荷物をお届けした際に「不在」であることも多く、配送業者が再配達の機会が日本人よりも多いと思います。

また外国人材は郵便番号を記載しない、電話番号を記載しない方が多いのが実情です。通常はMessengerやLINEなどの無料通信機器で対応しておりますので、電話番号そのものが無いのです。結果、本人とドライバーが直接連絡を取れない状況が発生します。

不在者通知の対応も外国人材にとって複雑です。日本人でも音声ガイダンスに従い、入力操作に従うのは大変に感じる人もいるはずです。小さな日本語・漢字で埋め尽くされた不在者通知の再配達操作は外国人材にとって大変な作業です。

どのような物品をやりとりしているのか?違法物品?副業?と心配をされる方は、荷物の郵送を、受入企業側で対応しております。友人や業者にも受入企業の電話番号を書くように指導し、郵便番号や住所も全て会社の住所で対応。このような対応をすれば、どこに送ろうとしているのか、中身の確認もある程度は行うことができ、届いた荷物も本人へ直接受け渡しで、不在となることもなくなり、中身についても本人と話せる機会を設けることができます。

郵送物からのトラブルで事後対応をするか、多少の支援やお世話で未然防止に努めるか、受入企業次第となります。


特にベトナムから技能実習生を受け入れると監理団体・実習実施者は見かけることになります。

・衣服、アクセサリーの販売(自身の不用品販売程度はセーフ)
・果物、飲食品
・タバコ(+水タバコ)の販売
・SIMカードの販売
・中古スマホ、パソコンの販売
・(コロナ禍中)航空券の販売
・年金、出産一時金の申請代行 etc

正直、挙げ始めたらキリがありません。特にSNS上で大っぴらに見かけるのは、衣服・アクセアリー、タバコの販売が多いです。

更に販売行為は元より、販売している物自体が違法であることもあります。
産経新聞「違法たばこ」拡散に警戒 ベトナム発、SNSで販売

それぞれ許可・届け出が必要ですので、最悪、刑事罰の対象となり、在留資格の取消にも繋がる問題に発展していきます。仕入れ方法としては、母国から誰かしらにハンドキャリーで持って来させる、元締めがいる等が多いです。
定期的に寮のチェック、SNSのチェックをし、明らかに在庫のようなものがある、明らかに羽振りがよくなった等の兆候を見逃さないようにしましょう。
送り出し各国でも違法の場合はありますが、日本ほど厳しく取り締まられているわけでもなく、且つ、副業が割と公に行われています。よって、技能実習生も、母国と同じつもりで安易に始めてしまいますし、最も身近で始めやすい副業とも言えます。

日本人とは価値観が異なる外国人であるという認識を持ち、何がどうしていけないのか、やったらどういう罰があり、最悪の場合どうなるのかという結果も含めて事あるごとに説いていきましょう。


郵便物は実習生の場合ほとんど寮にいないので不在で届くことが多く、不在票の意味が分からず放置されていることもありますので、定期的にポストを見てあげるようにしましょう。副業等を行っている場合の早期発見にもつながりますので有効です。
郵便物の送り先を会社にして受取をしてあげてもいいでしょう。


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