コンビニ、レストラン、居酒屋、ファーストフード、はたまた様々な製造工場で、週28時間の資格外活動としてアルバイトに励んでいる外国人の留学生をよく見ます。
彼らは本来、学業のために「留学生」として来日していますが、何らかの理由で大学や専門学校などへの進学を断念し、留学期間中に各分野の「特定技能評価試験」と「日本語能力試験4級以上」あるいは「国際交流基金日本語基礎テスト(JFT)」に合格した場合、特定技能外国人として就労する資格を満たすこととなります。
結果、日本で生活した経験と、留学中に身に着けた日本語能力を重宝し、特に宿泊や外食、介護などの分野で、元留学生の雇用が進む場合があります。
ただし、いわゆる「なんちゃって留学生」との言葉もあるように、元から勉学が目的ではなく、アルバイトで出稼ぎする行為をそそのかされて、留学生として入国してきて、ひたすらに働いている「なんちゃって留学生」も多く実在している残念な現実があります。
・様々な未納の問題
労働時間が長期間、長時間に及ぶ場合、雇用保険や税金などの関係上、法令違反となっていたり、特に国民健康保険や住民税などの諸税金関係の滞納などが多く見受けられますので、課税証明、納税証明を取得させて、本人に法令違反のない留学生だと立証させることが肝要です。
・在留資格変更時の問題
留学生→特定技能へと在留資格の変更の手続きをする場合、変更完了までの間、どのように生計を立てられるのか、またその行為は法令違反ではないのか、はたまた、「特定活動」といった繋ぎの在留資格へとワンクッション挟むべきなのかどうかなど、移行=雇用が始まるまでに、細心の注意が必要です。(知らなかったと働かせていた場合、最悪の場合はその後、特定技能を含め外国人労働者の雇用受入先として5年間は認められなくなる場合があります)
※技能実習生と違い、誰からも管理されることなく、わからないまま、好き勝手過ごしている外国人は、残念ながらいるのが現実です。もちろん、きちんと責任をもって在留管理をしながら留学生を受け入れている学校もたくさんあると思われますが、採用する側には、その違いなどは見分けがつきません。
全方位で注意を払いながら、関係各所と確認を重ねて、採用、雇用へと道筋を作っていきましょう。
★留学生等の「等」について
在留資格には、本当に様々な種類があります。そして、その在留資格ごとに、色々な制限が設けられているのが、今の日本国の法律です。現実では様々なケースが想定されますので、最寄りの入管や詳しい業者の方などに相談しながら、丁寧に諸手続きを確認していく必要があります。
(ここでは書ききれませんので、割愛させていただきます)
SAVE大百科
- はじめに
- 関係者の 人材育成のために
- a 技能実習
- a1引き合い~配属
- a2 技能実習開始~訪問~技能検定
- a3 技能実習2号移行
- a4 技能実習3号移行
- a5 帰国
- a6 特定技能への移行
- a7 失踪
- a8 途中帰国
- a9 外国人技能機構の実地検査への対応
- a10 優良認定
- a11 技能実習生の日本語教育
- a12 一年職種ケースについて(非移行対象職種)
- 心構え
- 技能実習
- 特定技能
- b 特定技能
- b1 基本的なビジネスの枠組みの理解
- b2 受注前の説明と確認
- b3 基本支援10項目について
- b4 入管等への届出
- b5 その他 (特定技能)
- 外国人雇用の枠組み
- c トラブル
- c1 制度上リスクの高いトラブル
- c2 言い訳としてよくあるパターン
- c3 色々なトラブル
- c3-1 研修センターで
- c3-2 帰国したい! 会社を変わりたい!
- c3-3 賃金、処遇
- c3-4 金銭トラブル
- c3-5 寮社宅、通勤、生活
- c3-6 恋愛、妊娠、売春、不倫、パパ活
- c3-7 企業での実習・就労中に
- c3-7-1 指示命令を理解しない、理解しても従わない
- c3-7-2 仕事の習得が遅い
- c3-7-3 ミスが多い
- c3-7-4 態度が悪い、休憩が長い
- c3-7-5 遅刻が多い、欠勤が多い(無断、事前両方)
- c3-7-6 日本人が怒るので怖がる、日本人に聞いても無視される
- c3-7-7 外国人同士で集まってしまう、すぐに外国語で話を始める
- c3-7-8 ストライキを始めた
- c3-7-9 実習指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-10 生活指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-11 支援責任者、支援担当者の支援が不十分もしくは何もしない
- c3-7-12 日本人が外国人をイジメていた
- c3-7-13 日本人がパワハラしていた
- c3-7-14 日本人がセクハラをしていた
- c3-7-15 実習生が日本人社員に言い寄って、社員が困っている
- c3-8 健康
- c3-9 死亡
- c3-10 犯罪
- c3-11 企業の法令違反、違法行為を見つけた場合
- c4 最近のモンスター問題
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- トラブル
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- その他の情報
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