技能実習の2号移行対象職種作業一覧で●印が付いているものと付いていないものがあります。付いていないものは各地方の職業能力開発機構が管轄で、付いているものは職種作業の専門協会が管轄しています。

技能検定試験は元々日本人向けに存在していたものを外国人向けにアレンジしたもので基礎級(1号から2号)、随時3級(2号終了時まで)、随時2級(3号終了時まで)と呼ばれ、基礎級は学科、実技の合格が2号移行への必要条件、随時3級は実技試験合格が3号への移行条件(学科も開催されています)となっています。

技能評価試験は技能実習生のために作られた試験で、技能検定試験の基礎級にあたる初級、随時3級にあたる専門級、随時2級にあたる上級と呼び方が変わります。試験は1度不合格となっても再試験が可能ですが、再試験が不合格だと次の資格に移行できないため特に基礎級試験は重要な試験です。
(コロナ禍や受験者が集中して混みあう場合、そもそも試験の申し込みが遅い場合は、再試験を受けられない可能性(現実)も十分ありますので、忘れず早めに外国人技能実習機構まで試験申し込みの手続きをしていきましょう)

試験には集合型(場所日時を指定して受験者が指定場所へ集まり行う)と企業型(試験官が企業を訪問して行う)があります。これは試験を受ける側が選ぶわけではなく、地方や協会の試験方法により決まっているものです。

(厚労省)技能実習生の技能検定受験にあたって

集合型のメリットデメリット

メリットは試験の部材や器工具を試験開催側が用意する場合が多いので、試験部材の用意がないこと、日時が決まっているので調整の必要がないこと、他の監理団体と同時に行うため情報交換ができることです。(試験部材の購入を求められる先もあります)

デメリットは、日時が決まっているので変更ができないこと、試験会場まで遠い場合があること、感覚的に試験が厳しい(複数の監理団体がいるため公正に?)ことです。

企業型のメリットデメリット

メリットは、試験日や時間についての調整がきくこと、場合によっては実技試験の試験官を用意できること(実技試験での不合格はほぼありません)です。

デメリットとしては、試験官(要該当者)を自前で手配せねばなりません。


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