就労期間から帰国までの期間に余裕がない場合は、最終就労日までの給与計算を行い、帰国までに支払いを完了するように企業側に事前に通知しておきましょう。
くれぐれも給与の未払いとならないよう帰国までの終了がベストです。

給与支払いが帰国に間に合わなかった場合は、海外送金により支払うことになります。
海外の本人口座を調べたりする手間は多大ですので、できれば出国前に済ませておきま
しょう。

ポイント
最後まで実習として働いてもらうのか、有給消化にあてて帰国前に1週間前後はお休みを与えるのか、受入企業側の判断によって、色々と違いもあります。しかしながら、最後の給与を支払う場合は、帰国日直前が望ましいのかもしれません。なぜならば最後のお金さえもらえれば、外国人の彼らにはお世話になった企業にはもう何の未練もないと、その日の夜に行方が分からなくなる場合もあります。

なお、帰国日直前の場合、銀行口座は閉鎖済みにて、現金での手渡しとなります。当然、キレイにお釣りの必要のないよう、小銭までそろえて準備しておくよう、助言しておきましょう。日割りになるであろう最後の給与明細と、受領書(領収書)もお忘れなく。

技能実習修了証明書、就労証明書の交付

最後の給与を支給する際、一緒に『技能実習修了証明書』を発行してあげましょう。
(技能実習修了証明書(法務省及び厚生労働省が定める様式))

※企業側が評価し、技能実習生一人ひとりへ、通信簿的な成績評価書といった意味もあります。また、彼らにとっては、母国でこのようないわゆる「就労証明書」はキャリアの一つとして大変重要な意味を持ちます。次の就職先に対して、胸を張ってこれだけ頑張ってきました!と提示できるとても有効な書面となります。ちゃんと準備して渡してあげましょう。

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