「そこまで必要か?!そんなにもしなきゃいけないのか?!」

「はい、当然、必要です!」

技能実習生の宿舎には必ず同行して、必要備品が揃っているかを確認しましょう。
電気ガス水道のインフラについてもチェックしておきましょう。
ゴミ出しのルールについては特に念入りに教えておきましょう。
(入国後講習施設と地域が違えば、ルールも変わります)
お風呂やガスの使い方も説明が必要です。空焚きやガス漏れも念頭に置きましょう

宿舎説明時の主なポイント

  • 初めて入室した際、技能実習生の前で宿舎内における写真の撮影を行い、帰国時の原状復帰、経年劣化以外の損傷、備品の盗難等について自己負担となる覚書を交わしましょう。
    (この点、帰国時に大きな差となります。詳しくはa5-3-3 住居等の明け渡し等をご参照ください)
  • 宿舎・自転車の鍵を貸し出します。紛失時には自己負担による再作成を指導します。
  • インターフォンでの対応方法を指導します。見知らぬ人物の訪問には対応しないことも約束します。
  • 郵便ポスト・玄関ポストの対応方法も説明します。郵便ポストの施錠解除方法も指導します。届いた投函物の判断が困る場合は、実習実施者へ相談するか、監理団体へ連絡するよう指導します。
  • 2人以上で宿舎を共有する場合、冷蔵庫・炊飯器は人数分揃えるとトラブルが減少します。共有した場合、喫食する分量、材料の盗難などの問題が発生します。
  • 電気・ガス・水道の使用状態について技能実習生の前で確認します。
  • 炊飯器・洗濯機はボタン操作方法の説明も行います(漢字表記が理解できない場合もあります)
  • 実習実施者が事前準備していない物を確認します。この後、生活用品の購入へ赴く際、不足備品の自己負担購入をあらかじめ了承させます。
    例)包丁、まな板、食器、洗剤(食器・洗濯・風呂・トイレ)、ゴミ袋、トイレットペーパー、調味料等
  • 事前に設置された消火器の位置を指導します
  • 事前に設置された貴重品ロッカーに、パスポート、預金通帳等の保管を指導します
  • 2人以上で宿舎を共有する場合、共有部分の清掃方法の合意を取り付けます。
  • エアコンの使用方法を指導します。フィルター清掃の方法、温度設定は必須です。
  • 光熱費の支払が技能実習生本人の払い込みの場合、近隣のコンビニエンスストア等での支払い方法の説明を行います。
  • 喫煙者がいる場合、喫煙場所を指定し合意を得ます。
  • 女性技能実習生の場合、下着の干し方について室内干しを推奨します。
  • Wi-Fiの設定方法について確認します。この際、監理団体でも改めて緊急連絡が取れるよう、SNS情報を交換します。
  • 冬場の対応方法について合意します。光熱費が自己負担の場合、節約を重視し、エアコン使用を控える際、厚手の毛布購入などの要求が発生します。実習実施者負担か自己負担か、事前確認をしておくとトラブルを回避できます。(夏場ももちろん同様です)
  • ゴミ出しについての地域ルールの確認を行います。実際に有料袋を使用して説明し、ゴミステーションでの指導まで必要です。
  • 自転車の状態確認を行います。代々使用された自転車の場合、既に損傷している場合もあります。修理に伴う費用負担についてもあらかじめの決めごとが必要かつ大切です。
  • 監理団体はゴミ出し、宿舎内での清掃方法、騒音対策など母国語で指導する掲示物などを設置すると更に効果的です。

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