入国後講習施設を技能実習生専用の施設と勘違いをしている人もいますが、登記上の問題が無い施設であれば、技能実習事業だけではない対応をする施設、入国目的以外に利用する監理団体も存在します。

その一部をご紹介しておきます。

高度人材・特定技能入国時

受入企業からの依頼で、今後管理・指導する技能実習生に備え、管理方法・技能実習という在留資格人材を知る為にも、講習目的だけではなく、寝食を共にする入国後講習施設で、施設職員の動き、対応方法、判断などを学ばせる目的で、利用される方もいます。

制度上は実施する義務はない入国後講習ですので、期間は1週間~2週間ですが、直接受入企業へ行き、横柄な態度で日本人や技能実習生との関係が悪化することを避けられると評価していただくこともあります。

技能実習生の帰国時(途中帰国含む)

訳アリ途中帰国も含め、帰国の航空機に搭乗するまで監理団体も不安となります。一昔前であれば、空港近くのホテルに軟禁し、監理団体職員も同室で失踪防止に目を光らせる経験をされた方も多いと思います。

そこで思い当たるのが24時間、365日、年中無休で食事・宿泊対応もしている入国後講習施設の存在。24時間常駐している職員もいれば安心・安全です。それでも失踪する可能性も覚悟する必要がありますが、もし入国時にも利用している施設であれば、滞在する職員も●年前に指導を受けた顔馴染みの日本人。思い出話に花を咲かせ、少しは心を穏やかにして、帰国の瞬間を迎えられるかもしれません。

入国後講習施設は

入国後講習施設は、「学習」「宿泊」「食事」が揃う施設ですので、思わぬ利用方法の提案、協力体制が得られることもありますので、監理団体は良好な関係性を構築することが重要になります。

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