場面場面において、いくつか説明してきていますが、他にもいくつか事前に説明、確認しておくべきポイントがありますので、以下に列記していきます。

銀行口座の売買は犯罪行為となり、当然就労も継続できなくなること。

ギャンブルなどに関わると同胞に騙されて餌食となり、母国の家族に多大な迷惑をかけ、多額の借金を背負うことになること。

・特に女性の場合は、妊娠、出産などの事態となった場合についての説明。(企業側にはその場合の理不尽な解雇などはできない事を説明)
(技能実習でも触れていますが、母体と赤ちゃんが無事に出産し育児ができるだけの生活環境を一切考えず、目先のお金目的や権利ばかり主張し、大変な事態になるのは当事者である妊娠者側になります。所得も十分にならない中で大変厳しい状況になるので、事前に想定されるリスクはしっかり説明しておくべきでしょう)

・必要に応じて寮規則を事前に定め、ルールの徹底指導を続けること。(そのためにも定期的に住まいへ足を運び、現状確認に努めること。)
 規定例…
 ・ケンカをしない(同僚と同居の場合)
 ・部外者を寮へ招き入れない
 ・きれいに清掃し清潔を保つこと
 ・助け合うこと(体調不良の休みの連絡や、看病、食事、清掃、などなど)
 ・生活備品の破損は自己負担 …など
寄宿舎規定について(詳しくは色々と検索してみてください)
企業側が複数の労働者に対して、この住まいで共同生活して暮らすようにと指示命令をする場合、この規定の適用となります。洗面所にはタオルが人数分置けるように…廊下は1.2(1.6)メール以上で…など、昭和の初めの頃に地方からの出稼ぎ労働者の生活安全衛生上の観点から定められていた規定になりますが、ルールはルールですし、たまにこの規定から法令違反や勧告、指導などをしてくる重箱の隅をつつく実地検査の担当者もいました。詳しくは労基に確認するなどして、知識として知っておき、対処できるよう取り計らうと良いでしょう。

健康維持に努めること。(病気やケガなどがあると、会社を欠勤せねばならなくなり、その分、お金を稼げなくなること)

などなど、盛りだくさんです。気づくことはメモしておき、独自のマニュアル作成などに役立てましょう。

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