2008年 北京オリンピック
2010年 上海万博

このあたりを境に急激な経済成長を遂げた中国。
日本を目指していた若者も年々減少。その座をベトナムに明け渡しました。

しかし勤勉な労働者、手先の器用さを評価する受入企業も多く、人件費が高騰をしても、引き続き中国を利用する受入企業が多いのも現状です。

良くも悪くも外国人技能実習制度のビジネスモデルを構築した中国。今でも粛々と日本への派遣事業を行っております。

一時は、現在のベトナムのように多額な借金を背負う国とされてきましたが、現状は送り出し機関も主たる派遣国を中東やアフリカ方面に拡大し、日本への派遣は、全盛期を知る担当者が片手間に行っている印象です。

よって日本への出国希望者が激減する中、積極的な募集・教育を行うことも無く、受入企業の評判・縁故関係の人材を少額の利益でも送り出す隙間事業となっております。

日本への人材派遣ノウハウは他国へと拠点を移し、現在ではカンボジアに多くの拠点を構えております。カンボジア人材が優良な人材と評価される裏には、優秀な教育と引き換えに、カンボジア送り出し機関と中国本土の親会社へ支払う手数料で、カンボジア人材は多額な借金を背負い、来日後、多くの失踪者が発生する結果となっております。 もちろん、ベトナムやミャンマー、インドネシアへ進出してこの中国式送出しビジネスモデルを現在も継続している団体も存在します。

キックバック、高級接待、日本駐在…日本の関係者の中で、このモデルが当たり前と受け止めている方、この部分を悪用して適切な監理事業を行わない方、優良人材の発掘、定着化に向けては悪しき伝統を断ち切る制度設計の構築が必要とされています。

【介護】
 中国でも少子高齢化が進み、各地で「養老院」が増えてきています。「日本式介護」は有名で日本の介護福祉士の資格を持った人材をかなりの高給で雇用する企業も増えてきています。中国でも奥地と呼ばれる地域では、看護学校から日本の技能実習、特定技能を目指す若者もまだまだ沢山います。 漢字文化という部分で「介護福祉士」の国家試験に有利であるという面は忘れてはならない部分ですね。


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