初めての初めての家族との別れ、初めて異国の地での夜、目や耳にする言語(日本語)が全く分からない、技能実習生の「初夜」は「不安と緊張」しかありません。

中には過呼吸を引き起こす人、全く食事が喉を通らない人、一晩中寝むれない人、早速ホームシックの症状が見られます。

特に初めての受け入れを経験する関係者の方に多いのですが、ようやく来日した技能実習生に出会えた喜びで、初日より張り切ってしまう方々がいますが、これは逆効果です。

お気持ちは十分わかりますが、極度の不安と緊張状態にある人に対し、何を伝えても理解は不可能です。最初に行うべきことは、不安と緊張の「軽減」です。焦る気持ちを抑えて、入国初日は、「食事」「入浴」「家族への連絡」「簡単な施設説明」程度で終了し、「早めの就寝」、翌日から実施しましょう。

翌朝、「おはようございます‼」と、元気な声と笑顔で言えたら合格点です。早速、「日本語が上手ですね」と話し掛けてあげれば、発した一言の挨拶から自信が持てるようになります。いよいよここからがスタートです。


日本で初めての食事

日本で食べる初めての食事になりますから、寿司だ! 焼肉だ! 刺身だ! 天ぷらだ! トンカツだ! これが日本食だ!! と張り切る方がいらっしゃいます。 長時間の移動で疲れています。初めての日本で緊張しています。 美味しい日本の料理を味わうチャンスはこれから何度でもありますから、到着当日の食事は簡単に済ませて、ゆっくりさせてあげてください。

たまに問題となるのはイスラム教のハラル食。 出来れば現地からインスタント食等を持ってきてもらって初日を乗り切るのも良いと思いますよ。イスラム教だけでなくヒンドゥー教にも要注意です。肉魚すべてダメだという若者もいます。 現地を出発する前にしっかりと食事に関しての確認は実施しておいてください。 最近はベジタリアンです、ビーガンですという若者も居ます。 また、アレルギーを持った若者もいますから、現地での事前確認は念入りに・・・・ 差別しろと言っているのではありません。 本人にとって日本での生活を少しでも良いものにする為の話です。 


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