監理団体が自前で入国後講習施設を運営している場合は、迎えに行く人員、車両等の様々な段取りや調整が必要です。スケジュール共有ツールを使用するとスムーズです。(グーグルのスプレッドシートやカレンダー他、色々ありますよね)

車両での出迎えの場合は、人数だけではなく、荷物の容量も計算に入れましょう。
ワンボックスカーでも「荷物」があるので乗車定員までは乗れません。

入国後法定講習を外部委託する場合は、講習施設に入国便と人数、本人達の名前と写真等を渡しておきましょう。講習施設には監理団体からの情報しかありませんので、忘れないように!

監理団体が入国送迎を実施する場合は、大きなスーツケースを複数持参して入国することを想定し、入国送迎に立ち会う人員数、車両を検討します。また、車両での送迎時、「酔い止め薬」「エチケット袋」の持参も必須です。(車でゆっくり10m移動するだけで、モドしてしまうカワイソウな女性もいました)持参する荷物数量の確認は、送出機関へ指導を行っていただくことも可能です。

講習施設へ外部委託を行い、入国の出迎え手配を依頼する場合は、講習施設へ事前に名簿だけでなく、日本語での名称(カタカナ表記)や顔写真なども共有し、初対面となる講習施設側への配慮が必要です。

国際空港では現在Webにより当日の到着予想時間を確認することができます。技能実習生は入国後、在留カード交付の手続きを行い、荷物検査にも時間を要するため、到着時間から「1時間後」を目安に到着しても問題はありません。飛行機の到着時間も前後する場合がありますし、出国ゲートから技能実習生たちが無事に出てくるまでに、到着後から2時間以上かかる場合もあります。送迎後の予定の幅は十分とったうえで調整が必要です。

万が一、2時間、3時間と技能実習生と出会うことができない場合は、以下の手順を行います。

➀ 送出機関に搭乗確認の連絡
② 国際空港インフォメーションカウンターからの呼び出し
③ 出入国在留管理庁空港支局への確認

※具体的に技能実習生の個人情報に対する回答をいただけない場合もありますが、特徴に似た人物、入国人数が合致し、詳しい聴取を受けている場合もあります。

初めて日本へ降り立った時に初めて自分を迎えてくれる日本人

入国送迎の際は、受入側の技能実習生に対する歓迎が直接伝わります。入国後講習施設に送迎サービスがあっても、配属後の適正かつ健全な監理を希望する場合、監理団体自身が行うことにより、その後の成果が高まります。

来日後の配属先までの移動について

送出国から離陸した飛行機は、羽田や成田、中部国際空港や関西空港などの主要な空港までしか飛行機が到着しないケースがあります。直接出迎えに行きたくともコストや時間的な面から困難な場合もあり、主要空港近隣にある入国後法定講習へ外部委託する場合があります。
その場合、講習終了後に配属先までの移動の際、改めて講習施設の最寄りの空港から地方の最寄りの空港まで、再度飛行機に乗せるケースがあったり、新幹線や夜行バスなどに乗せて配属先まで移動してもらう場合があります。
こういったこの段階での出口までをきちんと見越して、高委託先の講習施設とも協議する必要があります。



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