1 荷物量の確認

オーバーチャージ(超過手荷物料金)への追加代金の支払いは、送り出し国の空港で行われますが、想定以上の手荷物を持参する場合、日本の空港送迎の車両に、人+荷物で乗車できない状況になることがあります。よってオーバーチャージが発生しないほどの重量で入国をしていただく事前確認が必要です。

2 軽食品・日本円の準備

来日当日、何も無ければ問題ありませんが、トラブルが発生した場合に備え、多少の即席での食品類、日本円も持参していると安心材料となります。

入国送迎を業務委託先の「入国後講習施設」に委託する場合

入国が確定しましたら、予約をしていた施設に速やかに報告しましょう。講習施設においても、送迎人員・車両の手配、食材の手配などが発生します。

1 航空便情報の連絡

航空券コピーの転送ではローマ字表記であるため、読み間違える可能性もあります。監理団体側で便名・日本の空港への到着時間を明確に伝達することが重要です。万が一、天候条件・航空機のトラブルにより出国が遅延する際なども早めに連絡することが重要です。

現場で時々発生するトラブルとして、送り出し国において前夜出発、日付が変わって入国する際の情報を誤り、空港送迎を1日誤る場合もございます。

2 氏名の連絡

日本語能力も高いとは言えない技能実習生の入国。入国送迎時には「ローマ字」表記を使用します。
(カタカナ表記では技能実習生が探せない場合もあります)

3 技能実習生・送迎者の特徴の連絡

監理団体・受入企業が空港送迎に立ち会わない場合、入国後講習施設の送迎担当者は技能実習生と「初対面」になります。これは数多くの方が来日する空港において、双方不安な問題となります。

技能実習生に対し、送迎担当者の服装の特徴等があれば伝え、すぐに出会うことができない場合に備え、近くのベンチで待機するなどの約束事を確認しておきましょう。講習施設に対し、出国時の様子を送り出し機関側・本人達に写真撮影を行っていただき、画像を提供すると格段にトラブルの可能性は下がります。

(その他)

入国時の空港送迎を「サービス」として料金に含む入国後講習施設が多くなってきております。しかし、この作業を「丸投げ」することはお勧めしません。車両手配の問題で「協力」をしていただくことは良いのですが、面接採用から無関係である講習施設の担当者よりも、採用された方々が初来日でお出迎えする「誠意」はその後の技能実習生の意欲にも反映します。

●●国経由(トランジット:乗り継ぎあり)の入国も問題ありません。乗り継ぎ時の注意点を技能実習生に行い、不安を与えない入国が重要です。到着時間が不安定になる可能性が発生するリスクは避けられません。


あなたが空港への出迎え担当者だったら

  • 入国者リストの入手
  • 航空便名を確認し、出発時刻と到着時刻、トランジットの有無を確認
  • 人数と荷物の量、宿所までの経路(距離と時間)を勘案して移動手段(バス、社用車、レンタカー)を決定して手配
    • 夜の到着便の場合、ホテル等の宿泊手配が必要になる場合もあります。(夜中に無謀にドライブしちゃう方も多いですけどね・・・)
    • 長距離移動の場合、トイレ休憩や食事休憩も必要になりますので事前に調べておきましょう。
  • 空港出口出迎え用のプラカードを作成しておくのも有り。
  • 相手国の出発前の確認
    • 外国の若者との連絡手段の確保(本人のスマホとSNS等で繋がっておくのが簡単です)
    • 持ち込んだ荷物の量の確認(23kgスーツケース2個、機内持ち込みのバッグ、計3個50kg程度のパターンが多いです。)
    • 相手国空港で撮影した搭乗者一同の画像を送ってもらいましょう。 同時に貴方の写真も送ってあげましょう。
      全身の写った写真をやり取りしてください。
  • 出迎え前の最後の確認
    • 飛行機が離陸したことを確認しましょう。到着予定時刻がわかります。
    • 空港までの道路の渋滞状況を確認しましょう
    • 自動車の場合、ガソリン残量を確認しましょう。
    • 酔い止め薬、ゴミ袋、ティッシュ等の確認をしておきましょう。
    • 忘れ物がないか確認しましょう。(出迎えマニュアル、出迎えチェックシートでも作成してみてください)
    • ついでにスマホの電池の残量も確認しておきましょう。 
  • 到着時刻から逆算して、出迎えに出発しましょう。十分に余裕をもって出発してください。
  • 空港によっても異なりますが、着陸後出口ゲートから荷物をカートに乗せて出てくるまで約2時間前後。地方空港の場合かなり速い場合も有りますが、毎回同じではありませんので・・・・


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