途中帰国の相談があれば、監理団体は速やかに対応しなければなりません。

技能実習生が途中帰国することを決意するに至った経緯や背景について詳しく聞く必要があります。

 意思確認時のポイント

  • 最初の確認作業は、技能実習生との個別面談で行います。その後に実習実施者に説明確認、もしくは実習実施者と技能実習生との3者面談を行いましょう。退職など労働者の問題は弱者から最初に確認を取るのが鉄則です。
  • 技能実習生の家族の事情である場合は、必ず送出機関に協力してもらい家族に確認を取ってもらいましょう。もし、技能実習生の言うことが嘘であった場合は、途中帰国を決意した理由は他にあります。
    途中帰国をする理由で嘘をついていたとしても無理やり帰国させないということはしてはいけません。そのような強制行為をしても良い結果は生まれません。説得して100%技能実習生本人の意思で帰国しないことになるのであれば良いと思います。意思確認の際、実習実施者による強制帰国ではないか注意しましょう。日頃「帰国しろ」などパワハラがなかったかなど。
  • 帰国日に余裕を持たせるよう技能実習生に理解を持たせましょう。航空券の手配や外国人技能実習機構へ技能実習実施困難時届出書の事前提出などの手続きが必要なので、それを計算して帰国日を設定しましょう。
  • 必ず通訳帯同で対応しましょう。
    どんなに日本語が上手な技能実習生でも、母国語で対応することが基本です。
    日本語で話させても言葉を選びながら知識にある日本語しか話さないので、本音を聞けないことがあります。

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