監理団体として技能実習生の途中帰国に関して注意する事

技能実習生は、日本での技能実習を終了した後、母国に帰国することが原則です。しかし、技能実習生の中には、様々な理由で途中帰国を希望する場合があります。例えば、家族の事情や健康上の問題、実習先とのトラブルなどです。このような場合、監理団体としては、技能実習生の帰国の意思を尊重し、必要な手続きや支援を行うことが求められます。しかし、監理団体としては、技能実習生の途中帰国に関して注意する事もあります。特に、以下のような場合には、途中帰国を勧めないことが望ましいです。

  • 技能実習生が途中帰国することで、実習先や他の技能実習生に不利益や迷惑をかける場合
  • 技能実習生が途中帰国することで、技能実習制度の信頼性や評価が低下する場合
  • 技能実習生が途中帰国することで、母国での就職や生活に不利になる場合

これらの場合には、監理団体としては、技能実習生に対して、途中帰国のメリットとデメリットを説明し、可能な限り技能実習を完了するように努めることが重要です。また、技能実習生が途中帰国を決断した場合には、その理由や背景を詳しく把握し、適切な対応を行うことが必要です。

ワガママモンスターの途中帰国

初期マッチング失敗、採用面接の失敗、レベルの低い送出し機関からの受け入れ等で、我儘一杯の若者に出会うことがあります。
処遇改善、転職希望、転籍希望、帰国希望・・・何でもありで要求してきます。
基本的には、「貴方の失敗」諦めてください。
押さえつけると、「失踪」の恐れがあります。
しっかりと記録を取り、実習機構と相談しながら、帰国に向けて誘導していくのが良いでしょう。
有ることない事、言い出しますから、覚悟してください。腹を立てて大声を出した方が負けです。

必要な手続き

帰国時と同じ手続きとなります。

  1. 技能実習生の帰国理由と希望日を確認する。
  2. 帰国日が決まれば、航空券の手配をする。帰国費用は日本側が負担する。
  3. 実習実施者に連絡をし、退職手続きや社会保険喪失手続きなどの支援をする。住民税の清算も忘れずに。
  4. 技能実習生に転出届や銀行口座の解約などの必要な手続きを指導する。貸与品の回収、住居の明け渡し確認。
  5. 技能実習生に厚生年金脱退一時金の申請書などの書類を渡す。
  6. 技能実習生が帰国する前に、面談やアンケートなどで実習の評価や感想を聞いておく。帰国後の予定等も確認しておくと良い。
  7. 技能実習生が帰国したことを確認後、外国人技能実習機構に報告し、技能実習困難時届出書を提出する。


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