満了する実習生に対して
実習生の意思確認は2号2年目に入ったら定期的に
実習計画満了後については、基本的に2号2年目に切り替わった段階、つまり2号満了する1年前から定期的に意思確認をとっていくことをお勧め致します。
2号1年目までは
「3年間頑張ろう!技能実習を満了することによるメリットを勝ち取ろう!」
と、実習生を励まします。
2号2年目に入ってからは、満了後はどうするかの進路指導的に実数生と話し合います。
監査訪問毎に必ず満了後について話し合いをし、技能実習生の意思を確認しましょう。
監査訪問毎に確認した技能実習生の意思は、必ず実習実施者に伝えるようにします。
2号満了の3ヵ月前には、満了後の技能実習生の進路を決定に導くようサポートしましょう。
2号満了の約3カ月前には、実習実施者と技能実習生、監理団体による3者で面談を行い、満了後の技能実習生の進路を実習実施者と技能実習生の合意の下に最終決定をします。
この3者面談に関しては、監理団体は必ず通訳帯同で対応しましょう。
技能実習生に日本語で話をさせようとした時、実習生は自身が使える限られた日本語だけで話をするので、技能実習生は日本語では本音が伝えられないことが多分にしてあります。
途中帰国する技能実習生に対して
初動
途中帰国の場合は、必ず技能実習生から帰国したい旨の意思表示があることから始まります。
監理団体への伝わり方は、実習実施者を通してだったり、送出機関を経由してだったりと、監理団体に技能実習生が最初に直接申告してくるケースばかりではありません。
しかし、監理団体は技能実習生が途中帰国したい旨の情報を得れば、速やかに技能実習生と面談をしなければなりません。
その際は、必ず通訳帯同での対応が必要です。
前項でも述べましたが、技能実習生に日本語で話をさせようとした時、技能実習生は自信が使える限られた日本語だけで話をするので、技能実習生は日本語では本音が伝えられないことが多分にしてあるからです。
実習実施者からの話も良く聞く
どのような事案でも、必ず双方からよく話を聞くことが大切です。
どちらか一方に偏った情報での判断は良くありません。
技能実習生が途中帰国したい理由を実習実施者に伝え、その理由として実習実施者が把握していたことなのか、そうでないのか、または技能実習生が言っていることは本当の事なのかなど、道理や整合性など監理団体は中間的立場で判断する必要があります。
技能実習生に進退を強制させることはできない
技能実習生が決めた途中帰国に関して、監理団体や実習実施者は強制的に帰国させないことにしたり、または帰国を取りやめたことに対して強制的に帰国させたりはできません。
たまに外国人に対してはOKと勘違いしている実習実施者がいますので、ご注意ください。
進退を強制した場合、技能実習生が途中帰国前夜に「失踪」するケースも少なくありません。
送出機関の協力を得る
途中帰国の理由が技能実習生の家族が原因出る場合以外でも、送出機関に協力してもらいましょう。
途中帰国したい理由を送出機関からも聞いてもらうことも必要です。
実習実施者や監理団体に行っていた理由と違う事を送出機関に言うケースは珍しくありません。
途中帰国の理由が本当であるかどうかはとても重要です。
なぜなら、理由が職場の問題など日本側であった場合は、今後のために対策が必要なるからです。
SAVE大百科
- はじめに
- 関係者の 人材育成のために
- a 技能実習
- a1引き合い~配属
- a2 技能実習開始~訪問~技能検定
- a3 技能実習2号移行
- a4 技能実習3号移行
- a5 帰国
- a6 特定技能への移行
- a7 失踪
- a8 途中帰国
- a9 外国人技能機構の実地検査への対応
- a10 優良認定
- a11 技能実習生の日本語教育
- a12 一年職種ケースについて(非移行対象職種)
- 心構え
- 技能実習
- 特定技能
- b 特定技能
- b1 基本的なビジネスの枠組みの理解
- b2 受注前の説明と確認
- b3 基本支援10項目について
- b4 入管等への届出
- b5 その他 (特定技能)
- 外国人雇用の枠組み
- c トラブル
- c1 制度上リスクの高いトラブル
- c2 言い訳としてよくあるパターン
- c3 色々なトラブル
- c3-1 研修センターで
- c3-2 帰国したい! 会社を変わりたい!
- c3-3 賃金、処遇
- c3-4 金銭トラブル
- c3-5 寮社宅、通勤、生活
- c3-6 恋愛、妊娠、売春、不倫、パパ活
- c3-7 企業での実習・就労中に
- c3-7-1 指示命令を理解しない、理解しても従わない
- c3-7-2 仕事の習得が遅い
- c3-7-3 ミスが多い
- c3-7-4 態度が悪い、休憩が長い
- c3-7-5 遅刻が多い、欠勤が多い(無断、事前両方)
- c3-7-6 日本人が怒るので怖がる、日本人に聞いても無視される
- c3-7-7 外国人同士で集まってしまう、すぐに外国語で話を始める
- c3-7-8 ストライキを始めた
- c3-7-9 実習指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-10 生活指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-11 支援責任者、支援担当者の支援が不十分もしくは何もしない
- c3-7-12 日本人が外国人をイジメていた
- c3-7-13 日本人がパワハラしていた
- c3-7-14 日本人がセクハラをしていた
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