在留資格に関する申請書類は、Excel作成であっても、手書きであっても構いません。要するに内容審査です。

この作業を効率よく行うために、各社より様々な申請ソフトが開発されております。内容に大差はなく、各社少しずつ差別化が行われている状態です。

費用も外国人材1人当たりの監理費程度から契約できます。

一度、ソフトを導入・利用し、監理人数が増加した後でやはり別のソフトが良いと、新たなソフトへの移管を検討する場合、データ移行作業が膨大となります。各社導入説明会を無料開催してくれると思いますので、気になるサービスの説明を数多く確認し、先々を考えた選定をされることをお勧めします。
※実際に使って見ないとわからないので、技能実習や特定技能の業者との付き合いと似ているかもしれません。

いずれにせよ、ルールの細分化と厳罰化が進む大きな過渡期にある今の時代、システムもまたしっかり選定し、上手く活用して行くことは必須の事業運営能力と言えるほどです。

以下、外国人材の管理やサポートが必要となる企業や団体のための、技能実習および特定技能のシステム会社を一覧化し、各システムの特長やポイントを解説します。(2023年9月現在)


技能実習版システム会社一覧

dekisugi

https://dekisugi-kun.jp/

システムの概要:

業界でも多くの利用者を抱えており、帳票作成からデータ及びスケジュール管理まで一元で行える全方位的な管理ツールです。その手軽さと低価格での利用可能性により、多くの現場から選ばれています。システムのアップデート回数も他を圧倒しており、ユーザーのニーズに応じた機能の提供を実現しています。

Point:

書類作成、データ/スケジュール管理で業務効率化実績多数

各専門家との有料級セミナーが無料受講

無料の遠隔サポート・導入支援による安心感

JITCOサポート

 https://www.jitco.or.jp/ja/service/jitco.html

システムの概要:

JITCO(公益財団法人 国際人材協力機構)の会員のみが利用できるシステムで、書類提出前のチェック機能が特徴です。このため、制度理解が浅い人でも安心して利用できます。JITCOの賛助会員であれば、無料で利用することが出来ますが、実習実施者や特定技能受入機関は賛助会員の傘下機関として会費の支払いが必要となります。

Point:

書類提出前のチェック機能

JITCO会員の方は無料利用が可能

制度理解が浅い状態での利用も安心のサポート

チャイナくん

 https://sys-member.com/pr/

システムの概要:

技能実習制度の老舗システムで、書類作成やデータ管理が可能です。チャイナくんという名前のシステムですが、中国人以外の実習生の管理も行えます。

Point:

10年以上の歴史がある老舗システム

多言語対応しており、対応帳票数が多い

複数の組合の書類作成も可能

G-worker

 https://g-worker.jp/

システムの概要:

クラウド型の外国人技能実習生管理ツールで、申請書作成やスケジュール管理を自動化します。使いやすさと効率性が魅力です。

Point:

スケジュール管理とデータ管理のシステムが分離

クラウド型でアクセスが便利

データを入力していれば申請書の書類作成の効率化

Common

https://www.shitifuku.jp/

システムの概要:

Commonは入管提出用書類作成を自動化し、組織ごとでカスタマイズができる唯一のシステム。業界内の老舗サービスで信頼性があります。

Point:

書類作成の効率化

組織にあったシステムのカスタマイズ性

業界内では老舗の信頼性

他にも、「おまかせくん」や「KIZUNA」などなど、本当に多数のシステム会社がサービスをリリースしています。


特定技能版システム会社一覧

dekisugi

 https://dekisugi-kun.jp/

システムの概要:

特定技能外国人のデータ管理と書類作成が一元で、かつ効率良く行えます。他の特定技能のシステムと比較し、コストパフォーマンスと直感的操作性が評価されています。

Point:

コストパフォーマンスによる費用対効果が高い

無料の遠隔サポート・導入支援による安心感

技能実習生データから特定技能外国人データへのコンバート

とくマネ

https://tokumane.jp/

システムの概要:

特定技能申請書類の作成から、支援実施業務まで一貫して管理できるツールです。登録支援機関・受入機関との連携も楽々。24時間の母国語相談対応窓口も完備。

Point:

申請書類の作成から支援実施業務まで一貫管理

セキュリティ面でも高い信頼性を誇る

生活オリエンテーションにおける支援機能も充実

Linkus

https://linku-s.com/

システムの概要:

Linkusは、企業と技能実習生や特定技能者のマッチングを支援するプラットフォームです。簡単な操作でスキルや経験を元にしたマッチングが可能で、効率的な人材採用が行えます。

Point:

スキルや経験をベースとした高度なマッチング機能

登録者の履歴や経験を詳細に閲覧可能

マルチランゲージサポートにより、多言語に対応

他にも、多数のサービスが次から次へと生まれていきます。

●マトメ

昔からJITCOサポートをはじめ、いくつかの書類作成支援システムがありましたが、特に2017年の技能実習法施行の頃より、毎年、多数のシステム会社が新たに参入してきています。今回例示した以外にも多数あると思われますし、新たにサービスをスタートしたは良いが、その後、何らアップデートが進まなかったり、途中でサービスそのものがなくなったりする先もあるかもしれません。

ソフトを提供するシステム会社を選ぶ際は基本的に、
・現場に寄り添った「様々な使い勝手」をどれだけ突き詰め対応しているか
(現場を知らないサービス提供会社の自己満足サービスとなっていないか)
・毎年更改される様々なルールをどれだけ早く新たに対応していけるか
・費やすコスト以上の業務効果や効率を実現できるか
…などが目安となるでしょう。

SAVEとしては、背景や諸事情に応じて当事者が利用するシステムはご自身で判断すべきと、基本的には偏りのないスタンスです。
ただ「現場ではどういうシステム支援を求めているのか…」を、自ら伝えていかない事には求めるシステムなど実現しないのでは…と、2018年より事業目的に親和性の高い「dekisugi」を側面支援してきた経緯があります。
彼らの努力あって、ある統計数字では業界導入ナンバー1など、一定以上の業界シェアも獲得し健闘されています。

他にも、JITCOサポート、実習生チャイナくん、G-worker、Commonなどのシステムは、それぞれ独自の特色や特徴を持ちつつ、多くの企業から支持を受けています。

特定技能版においても、とくマネやLinkusは強固なシステムとして知られ、多くの現場でその能力を発揮しています。特に、それぞれのシステムが持つ特性を活かした運用が可能な点が注目されています。

改めて、外国人技能実習生や特定技能者の管理に関しては、どのシステムを選択するかは「組織のニーズ」や「要望」によります。

システム導入は「社内メンバーの理解」「システム利用の定着」の2つが肝となります。そのため、システム会社の選定は一つで決めることなくいくつかの会社についての情報収集をしたのちに「導入目的を明確にして社内での認識を統一」しながら「導入後の運用イメージやサポート充実度」を重視して決定することをオススメします。

(気になったシステムの詳細、費用等は各自でお問い合わせ下さいませ)

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