辞書形、ます形、命令形、禁止形など日本語教師資格を保有する方々には基本的な指示なのですが、専門的な教育は専門知識を有した方々に委任するとして、あくまでも留学目的ではなく、実習を伴う研修ですので、事故・命の危険性に関わる場合もあります。

よって、一般的な語学習得の勉強方法、教材に登場するような日本語よりも、指示命令を受けた際に、的確なタイミングで反応できるかが重要となります。

「挨拶」「数え方」「色」「体の部位」など実習にも必要な言語は優先的に、更に理解に及ばない場合、安易に「わかりました」「だいじょうぶです」と発言した際に、その言葉を真に受けない実習実施者の対応、またこの言葉を言わせることなく、正直に「わかりません」「もういちど おねがいします」「ゆっくり おねがいします」と言わせることができる職場環境づくりが重要です。

近年では、「やさしいにほんご」と題し、外国人材に対して一般的な日本語を使用せず、「赤ちゃん用語」でもなく、簡単な言葉を使用することを推奨しております。

例)トイレ(〇) 便所(×)

技能実習生の入国前・入国後の講習期間は平均的に見ても6ヶ月前後。この期間で日本人と対等に話せるほどペラペラになることはありません。

よって使用教材に登場する単語を理解していれば、十分当人は努力していると評価できます。

よって日本側関係者も、当人達が使用している教材内容を熟読・理解し、その中の言葉で話しかけると、想像以上に日本語でのコミュニケーションが図れることを実感できると思います。

専門用語=実習実施者で使用する作業名、工具、日本人職員の役職・名前などは、業務委託では指導できない内容になっておりますので、必要であれば監理団体か実習実施者が来校し、直接指導するしかありません。


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