技能実習法が施行され、「計画の齟齬」で処分された実習実施者は少なくありません。超大手も計画に基づいた実習が実施されていないという事で、処分されていましたね。
この問題は、100%受注前に対応できるのです。 受注したい! 人数が多いから儲かる! 判断を鈍らせる要因はいくつもあると思いますが、結果的に監理団体も、実習実施者も、実習生も、良い事なんて一つも有りません。
営業初期段階で回避できる問題です。 しっかりと説明して確認してください。
確認は現場へ行って確認してください。
基本的なルールをしつかりと理解してください
監査時に実習実施状況を確認するのと同じ視点で、審査基準を見ながら説明してあげてください。
そして実際に現場を確認してください。
・技能実習生が行う職種・作業は「作業の定義」と合致しているか、
・「必須業務」が全体業務の2分の1以上行う内容となっているか、
・「関連業務」は全体の2分の1以下となっているか、
・「周辺業務」が全体の3分の1以下となっているか、
・安全衛生業務を各業務の10%以上実施する事が求められていることも説明してください。
・職種で使うとされている機械・器具が規定数実習実施場所にあるか
(受入れ予定数に見合うだけの機械・器具があるか)、
・製品等が審査基準と合っているか、
・技能実習生が従事する業務が対象とならない業務となっていないか
計画書に書かずに他の作業ばかりを実施させると違法となること。
計画書に書いた作業を実施させないと違法となる場合がある事。
技能実習計画作成指導者
この実習計画の部分は、監理団体の「技能実習計画作成指導者」の責任において作成指導されます。そして技能実習1号の1年間は毎月訪問して、実習計画の進捗度合い等の確認が求められています。
職種作業毎の実習計画審査基準の合致するかしないか、不明な場合、不安な場合、確実に「実習計画作成指導者」または「監理責任者」に連絡をして、確実に確認ができるまでは受入を進めないようにしましょう。
確認無しで突っ走ると、面接も済んで半年教育も済んだ時になって「機構がok出してくれません、実習生は受け入れられなくなりました。」などと、頭を下げなくてはいけない事態に・・・・
入国後に事実が判明した場合、次からの許可申請は不許可になりますか、ご注意ください。
取り扱ったことのない職種
技能実習には現在86職種158作業が2号移行許可されています。
今まで取り扱ったことのない職種作業に対しては慎重になってください。
技能実習作成指導者がいない場合、実習計画は許可されませんし、実習開始後の訪問指導時も、実習計画の実施状況を確実に確認しなければなりません。
更に、技能検定試験が1年目、3年目、5年目に実施されますから、その指導も行わなければなりません。
安易な受注は要注意です。 「大丈夫ですよ!!」 なんて言わない事です。
SAVE大百科
- はじめに
- 関係者の 人材育成のために
- a 技能実習
- a1引き合い~配属
- a2 技能実習開始~訪問~技能検定
- a3 技能実習2号移行
- a4 技能実習3号移行
- a5 帰国
- a6 特定技能への移行
- a7 失踪
- a8 途中帰国
- a9 外国人技能機構の実地検査への対応
- a10 優良認定
- a11 技能実習生の日本語教育
- a12 一年職種ケースについて(非移行対象職種)
- 心構え
- 技能実習
- 特定技能
- b 特定技能
- b1 基本的なビジネスの枠組みの理解
- b2 受注前の説明と確認
- b3 基本支援10項目について
- b4 入管等への届出
- b5 その他 (特定技能)
- 外国人雇用の枠組み
- c トラブル
- c1 制度上リスクの高いトラブル
- c2 言い訳としてよくあるパターン
- c3 色々なトラブル
- c3-1 研修センターで
- c3-2 帰国したい! 会社を変わりたい!
- c3-3 賃金、処遇
- c3-4 金銭トラブル
- c3-5 寮社宅、通勤、生活
- c3-6 恋愛、妊娠、売春、不倫、パパ活
- c3-7 企業での実習・就労中に
- c3-7-1 指示命令を理解しない、理解しても従わない
- c3-7-2 仕事の習得が遅い
- c3-7-3 ミスが多い
- c3-7-4 態度が悪い、休憩が長い
- c3-7-5 遅刻が多い、欠勤が多い(無断、事前両方)
- c3-7-6 日本人が怒るので怖がる、日本人に聞いても無視される
- c3-7-7 外国人同士で集まってしまう、すぐに外国語で話を始める
- c3-7-8 ストライキを始めた
- c3-7-9 実習指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-10 生活指導員がきちんと指導ができない、指導をやらない
- c3-7-11 支援責任者、支援担当者の支援が不十分もしくは何もしない
- c3-7-12 日本人が外国人をイジメていた
- c3-7-13 日本人がパワハラしていた
- c3-7-14 日本人がセクハラをしていた
- c3-7-15 実習生が日本人社員に言い寄って、社員が困っている
- c3-8 健康
- c3-9 死亡
- c3-10 犯罪
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- h14 債務超過(監理団体/実習実施者)
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- h16 講習施設の選び方
- h17 地方の面白い対応、都市部の面白い対応
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