Web面接では、実際に渡航する面接と違い、便利な分、情報量が圧倒的に少なくなります。

日本と違い、送出国、送出機関側でのインターネットの回線具合が不安定なケースも多くありますので、現地との事前の開通テストや、様々な試験や面談での不都合など、色々な事前調整と気遣いが求められます。

何度も渡航し、色々な意味で慣れた方々同士であれば、意思疎通もスムーズですが、基本的に特に不慣れな方は、現地へ赴いての面接をお勧めします

 

Web面接上でのポイント

  • 大前提として通信環境が悪い所も有りますので、事前の開通テストは必ず実施してください。
  • 面接開始前に、固定カメラだけではなく、別のカメラ(多画面)で会場内の様子、面接会場内にいる方の様子を映してもらいましょう。(回線の質により、不安定で不可能な場合もあります)
  • 候補者を誘導するような人材、また送出機関担当者以外の人材がいる場合、どのような立場、目的で同席するか確認をしておくことをお勧めします。
  • 面談面接のみになりますから、筆記試験や技能試験の実施は事前に実施してもらい、その結果を確実に入手して事前審査してから臨みましょう。(Web上での実施も可能ですが、思うようには観察できない事を承知して臨みましょう)
  • 日本側も通訳を同席させて、母国語での質問をされることをお勧めします。(Web面接の特性上、残念な送出機関によっては、画面の枠の外で色々と候補者に助言したり、別の意図が反映されるリスクもあります)
  • 高画質は望めず、なかなか実際の表情まで細かく確認する事は難しいため、たくさん質問をして確認をしてあげてください。(送出機関とも協議のうえ、便利な分、意識して長めの時間を費やしてでも、様々工夫して間違いのない選定に取り組みましょう)

現地面接の場合、航空チケット含めて多くの証憑(しょうひょう)が残りますが、Web面接の場合、証拠を残すのが大変です。 両国側の面接実施の模様、Web画面等を必ず保存しておくように心がけてください。

★Web面接は違法ではありませんが、事業年度で一回も現地面接の実施をしないで技能実習生を受け入れていると、確実に外国人技能実習機構から指摘されますので、ご注意ください。トラブルを避けるためにも、現地面接をお勧めします。

コロナ禍では他に選択肢がなかったWeb面接ですが、その便利さゆえに現在も頻繁に行われています。確かに、現地面接をすれば3日から5日ほどの期間が必要になりますがWeb面接はその時間だけを使えばいいので経済的かつ効率が良いでしょう。
反面、現地面接でしか感じることができない部分は見えませんので、そのデメリットを理解、納得していただく形での面接を行いましょう。

※面接時の留意事項については変わりなく、別ページの通りです。


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