出国ゲートで出会うことができましたら、まずは歓迎の意を伝えましょう。日本側関係者・技能実習生共に、この時の感動を忘れないことが重要です。興奮状態も少し落ち着きましたら、以下の作業を確認しましょう。

体調不良の確認

健康第一、全員に体調不良の確認を行いましょう。

20代の健康な若者が殆どですから、皆さん笑顔で出口から出てきますが、風邪をひきトランジットで長時間の待機中に具合を悪化させ、空港到着後病院へ直行というのも有りました。

➀ 在留カード・パスポートのカードの確認

まず氏名等の個人情報の確認をしましょう。稀に入国の喜びを分かち合っていた人材が、たまたま同便に同乗していた知人であり、本来送迎する人材を見誤っている場合もあります。
また稀に、在留カードの記載情報の誤りもあります。性別(M/F)の表記が違う事例もありました。
出国ゲートへ向かう途中のトイレで用を足す際に、トイレ内に放置してしまっている場合もあります。

確認したら、確実にバッグやスーツケースの中にしまうように指示してから移動開始しましょう。

② 記念撮影

後にも先にも、入国時の写真は、この時しか撮影できません。満了帰国時の思い出の1枚となるような撮影をお勧めします。

➂ 諸手続きについて

中には講習手当の配布、受領書への署名等の作業を行う方もいます。送迎空港より所在地が遠い場合、貴重な時間にもなりますので否定はしませんが、当人達もかなりの緊張をしておりますので、人目に付かない場所へ移動するか、講習施設移動後に実施することをお勧めします。

④ 車両移動時の注意

技能実習生に対し、講習施設までの目安移動時間をお伝え下さい。
また空港施設内におけるトイレを紹介し、用を済ませて下さい。
「車両酔い」するかの確認を行い、エチケット袋・酔い止め薬の手配をすることをお勧めします。


万が一、到着時間になっても出会うことができない場合

飛行機が着陸後、約2時間前後はお会いできないことは「普通」です。

2時間を超過し、不安になった場合は、空港内「インフォメーション カウンター」へ行き、技能実習生の名前をアナウンスしてもらう方法があります。しかしこのアナウンスは、出国ゲートを出た空港内で彷徨っている人材を探すことには適していますが、まだ出国ゲートを出られない状態の人材には効果がありません。

更に時間が超過した場合は、空港内の「出入国在留管理庁:空港支局」への連絡をお勧めします。個人情報の問い合わせに対し、返答ができない場合もありますので、技能実習生の特徴を伝えて状況確認をします。

例)「●●●●人、男性、●名なのですが、何かのトラブルで、税関等で引っ掛かってしまっている人達はいませんか?私は、その方達を出国ゲートの場所で待っている●●(団体・企業)の●●と申します。

稀に、入国時に持ち込み不可な手荷物を持参し、言葉も不自由な為、一旦税関へ連れて行かれている場合もあります。それでもお会いすることができない場合、送り出し機関と連絡を取り、そもそも該当の航空便に搭乗していたのかなどの確認を行います。気の利く技能実習生の場合、Wi-Fi環境を整え、直接SNSを通じ、状況確認できる場合もございます。


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