職場において外国人材同士が集まる環境に困る場合、集まる環境を提供する受入企業に問題があります。
本来の理想的な形として、受け入れ人数枠×3年の外国人材の人数を抱えていても、日本人従業員数を超えないようコントロールする必要があります。

外国人材の人数が、全体の日本人の従業員数を超えてしまう場合は、必然的に集まる環境が成立しますので仕方がありません。

語学力に自信のある外国人材、母国人材よりも日本人と一緒にいることが楽しい、充実していると実感する外国人材は、如何なる環境でも対応できますが、語学力にも全く自信を持てない人材であれば、自然と集まることも仕方がありません。

仮に日本人が海外で似たような環境で仕事を行った場合、日本語で話せる仲間同士で集まることは決して無いと言えるかどうか。日本人でも発生することは外国人材でも発生します。

また外国人材同士に指導を任せた場合、作業の習得は進むかもしれませんが、語学の習得は遅れることを覚悟して下さい。

日本の制度としては、指導を行うのも、リーダーも日本人の責任、担当です。
わざわざ、●●責任者、●●指導員を任命する制度にもなっていますので、形式的なものでは無く、実際に機能するような日本人従業員を指名し、自覚をもって管理を行えば、このような状況は発生しません。


日本という外国の地で生活し、働いている上に、日本語が決して流暢ではない外国人にとって、母国語で会話ができる同国人との繋がりは精神衛生上、非常に重要です。

禁止にするのではなく、言葉がわからない日本人が見たときに「仕事しているのか」「サボってるのではないか」等、どういう印象を持ってしまうのかを説明しておくといいでしょう。

技能実習生が日本語で会話・コミュニケーションを進んでできるように、日本人社員が質問・話しかけやすい雰囲気を作ること、日本人社員から積極的に話しかけていく姿勢を見せていく必要もあります。


同じ職場であればある程度は仕方ないことかと思います。
母国語だけだと日本語の上達は遅くなることは間違いありませんので、日本人の輪にできるだけ迎え入れてあげましょう。寮に帰れば母国語になってしまうのでそうではない状況が可能な場所ではできるだけ日本人と話をさせるようにしましょう。
違う国の実習生がいる場合は共通語が日本語になりますので、いいかもしれません。


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