入国後講習施設では、食材の購入から調理まで、完全に自主性に任せる施設もあれば、「食材費」として、監理団体(支払元は実習実施者)より支給された「講習手当」の中から、一定の費用を徴収する施設もあります。

講習手当は、一括で支給しても、入国時と配属時の2度に分け支給しても問題ありません。「技能実習の期間中の待遇に関する重要事項説明書」、2 入国後講習中の待遇→1 講習手当の②備考の部分に細かな支給方法を記載し、技能実習生の同意を得て下さい。

この講習手当の中から、更に国民健康保険料を支払わせる監理団体もあります。また日々の三食以外の嗜好品は自己負担となりますので、施設近隣で菓子類などの飲食料品を購入します。

この講習手当と母国から持参した日本円で(母国で既に両替)、初回の給料日まで不足が生じないよう節約生活を心掛けます。

中にはパソコン、スマートフォン、楽器類などを購入し、配属早々、給与の前借を行う人や、友人から借りる人もいますが、金銭問題は大きなトラブルとなる要素を含みますので、支給時は入国後講習施設に委託せず、しっかりと監理団体関係者が説明・指導することが重要となります。

直近の傾向として、日本国内の物価が高騰しているにもかかわらず、講習手当は20年前頃から平均6万円前後の相場は変わりません。フィリピンは国側の指定で85,000円となっておりますが、現在でも6万円前後の関係者は、今一度、現在の日本の物価上昇も鑑みて支給額を決定した方が良いと思います。


SAVE大百科