技能実習生の帰国によって、使用していた住居が空いて、退去時に費用が発生する場合には注意が必要です。
2023年退去時の費用については使用に問題があった場合の負担は本人でも構わないこととなっておりますが、帰国までに費用清算が終わること自体が難しいため、火災保険等でカバーしておいたほうがいいと思われます。

a1-9-4 寮社宅での生活でも触れていますが、入居時の状態を画像で撮影し、プリントアウトして掲示しておくのも効果的です。
もし未だに言葉が上手く通じずとも、見てすぐにわかることはとても大事で、なおかつ労力を必要としません。
ここも最初、入口の時点での説明、合意があってこそとなります。

また、一般的には帰国当日までその場所で過ごすため、意外と忘れがちなのが、帰国日当日のカギの返却(「自転車の鍵」含む)です。必ず受け取りましょう。
(鍵付き保管庫などを備え付けている場合は、その保管庫のカギもお忘れなく)

なお、3年間、5年間、暮らしていた場合は、多少の経年劣化は否めません。基本的には受入側で原状復帰にかかる費用は負担することをお勧めします。受入企業側の要請に応じて、技能実習に来てくれ、受入先のために頑張って来てくれたのですから。(状況にもよりますが、再度の招聘にも応じやすくなります)

当然、次の技能実習生の配属予定がある場合は、賃貸物件の場合、それまでの借り上げの是非も、きちんと意思決定が可能となるよう、予定や見通しなどを事前に協議しておく必要があります。

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